(株)エリム様は、婦人服の小売販売店『鎌倉angel』を多店舗展開されています。路面店を中心に店舗を増やしている(株)エリム様が、2008年10月、地下鉄銀座駅の出口すぐにあり、JR有楽町の駅からもほど近い立地のショッピングモール『銀座ファイブ』内に商業施設内の店舗をオープンされました。日本橋の本社にお伺いし、商業施設へご出店になった経緯や、路面店との違いなどを、代表取締役 金 在奎様にお尋ねしました。


ー本日はよろしくお願いします。

本日は、銀座ファイブ店へのご出店についてお話をお伺いしようと思っておりますが、 銀座にご出店される前には、すでに路面店を運営されていたんですよね?

はい。よろしくお願いします。
お店を始めて、今年で8年目です。40代〜50代くらいの婦人服の小売店で、本店が鎌倉にあります。鎌倉に3店舗と、新小岩井に1店舗あって、大船(鎌倉市)は今年オープンしました。そして銀座ファイブの店ですね。屋号の『鎌倉angel』という名前は、鎌倉で最初の店舗を開いたときに、わかりやすい名前にしたいと思ってつけた名前なんですよ。

ーメビウスのことはどのようにしてお知りになったんですか?

路面店も含めて色々な不動産会社をあたっていたので。ホームページでメビウスさんのことを知って、問い合わせをしていたんですよ。

ー元々、「いずれは商業施設に出店をしたい」とお考えになっていて、メビウスにお問い合わせをされていたとのことですが、商業施設内に出店したいと思っていたのには理由はあるんですか?

やはり商業施設は人が集まる場所ですからね。最近の商店街は、あまり元気がないので、駅ビルやショッピングモールなどの集客力の高い場所での出店がしたいと考えていたんですよ。 特に駅ビルには入りたいですね。

ー商業施設でも特に駅ビルというのはなぜですか?

やはり、集客力ですね。ショッピングモールもいいんですが、近くにもっと集客力のあるショッピングモールができたら、人はそちらに流れてしまいますよね。でも、駅は必ず人が集まる場所ですからね。




ー先ほどのお話ですと、商業施設内への出店はもう少し先を想定されていたようですが、予定よりも早く出店に至ったのには何か理由があるんですか?

路面店も含めて、店舗の出店場所は探しているので、色々と情報収集はしていたんです。
そんな中、メビウスさんからいただいた情報で銀座ファイブを見て、電話で問い合わせてみたんです。 問い合わせても、実際入れるかどうかはわからないですし、空いていても場所を見てみたら良くないということもありますよね。ですから、まずは見てみようと思ったんです。

ー銀座ファイブ以外にも商業施設内の店舗は検討されたんですか。

いいえ。ここしか見ていないんです。出店場所を実際に見たとき、この場所はいいな、と思ってすぐに決めたんです。でも、実はスタッフの反応はあまりよくなかったんですけど(笑)

ースタッフの方の反応がよくなかったのはなぜですか?

あまり人通りが多くないという印象を受けたからです。確かに、人であふれかえっているような場所ではないんですが、私は、この場所でならやれるなと感じたんですよ。銀座ファイブに入っているほかのお店を見てみると、きちんと運営できているようでしたから、つまり、それだけのお客様はいるということですよね。
それに、ものすごく元気のいいお店ばかりの中で1番になるのは難しいかもしれませんが、だったら、この場所で一番になればいいじゃないかと思ったんです。


ーなるほど。では、実際に見た印象以外では、どのような点がご出店の決め手になったのでしょうか?

まず、銀座という場所ですね。 銀座にお店を持つなんて、なかなかできませんから。
あと、普通の商業施設だと、売り上げの歩合の家賃になることが多いようですが、ここは固定家賃だったのも、私としては良かったんです。確かに、歩合ですと売り上げが低ければ家賃も低くなるんですが、売り上げが低いのは困りますからね。固定家賃ですと、これまでも運営してきている路面店と同じような考え方で商品の値段の設定などができますから。 それに、その家賃も予想していたよりも安かったんですよ。この立地で、この家賃なら安いな、という印象でした。普通の路面店でも、同じくらいかもっと高いこともありますからね。

ーたとえば、銀座で路面店を持つのは難しいでしょうか?

まず、うちが希望しているような、20坪以内の1階の物件は出ないですよ。出ても、家賃が高くて無理でしょうね。もしも家賃が安ければ、1階、2階とあっても2階を倉庫にすることもできるんでしょうが、銀座で2階を倉庫にするなんてもったいないですよね(笑)ショッピングモールの中であれば、1階にこだわる必要はありませんからね。




ー商業施設内の店舗は、銀座ということで探されていたんですか?

いいえ。銀座に限定してたわけではありません。商業施設内ということではなく、路面店もですが、関東全域でさがしています。東京、神奈川、埼玉、千葉という辺りですね。 でも、本社が日本橋ですし、銀座という場所のイメージもいいので、銀座にはぜひ出したいと思っていました。

ー銀座という場所に実際にご出店されてみていかがですか?

本当に銀座に出せて良かったですよ。銀座という場所のイメージはいいですね。鎌倉のイメージもいいので、鎌倉に本店があって、銀座にも店舗があることで会社の価値も上がったと思いますよ。私が韓国人ということもあるので、会社の価値を上げることで信用力を高めていかなくてはいけないと思っているんです。実際、銀座にお店を持って運営できているということで、他の路面店も探しやすくなりましたよ。路面店でも借りるには、ある程度調査がありますから、銀座でやれているんなら大丈夫だろうという印象を持ってもらえるようです。それに、銀座店の売り上げも好調で、評判もいいんですよ。卸関係の会社でも、噂になっているようです。

ー卸業者さんにも噂になっているんですか?それはすごいですね。

ええ、そうなんですよ。銀座にお店が出せたことと、そこが好調ということで、いい評判がたっているようで、卸業者の方も、いい商品が入ると優先して声をかけてくれるんですよ。銀座にお店が持てたことで、色々な面でいい効果が出ていますね。





ー少し話しが戻りますが、銀座ファイブへのご出店が、商業施設内へは初めてのご出店とのことですが、ご契約までの間に何かご苦労などはありましたか?

特に苦労したという感じはありませんでした。確かに、普通の路面店を出すのに比べると、多少手間はかかりますけどね。施設側の審査もあるので、期間も1〜2ヶ月かかったと思います。 メビウスの担当の方が施設の方ときちんとコミュニケーションをとってくれましたし、私の方で、こうしたいという希望などを伝えたら、それをきちんと対処してくれましたので。
あと、メビウスの担当さんから、例えば、お店のオリジナリティを出すようにした方がいいなどのアドバイスももらいました。 出店の審査などでやらなくてはいけないことも色々ありましたが、メビウスさんからサポートやアドバイスをもらえましたから、特に困ったこともなく、スムーズに進んだと思いますよ。 メビウスさんの対応には満足してますし、感謝してます。

ー開店までの準備や費用の面では路面店との違いはありましたか?

オープンの準備に関しては、路面店とほぼ同じですね。家賃については、安かったと思いますよ。店舗の電気工事などは、初めての出店ならば、工事業者などもモール側が指定するので楽なのかもしれませんが、当社の場合、通常は、路面店をいつもお願いしている業者に一式でお願いしているので、それに比べると割高にはなりましたが、 ショッピングモールに出すので、それは仕方がないと思っていますし。 多少費用がかかった面もありますが、家賃のことと銀座のショッピングモールに出店できたことを考えると、全然問題ないですね。

ーそれでは、運営面では、路面店との違いはありますか?

銀座ファイブの場合、家賃も固定なので、路面店と似ているとは思うんですが、商業施設内だと、ある程度縛りがあるという点はありますね。例えば、セールをしたりするのも施設全体のことがあるので、勝手にはできないですし、お店の時間も施設に合わせなくてはいけませんから。 路面店なら、忘年会がある日は早めにお店をしめてスタッフを集めることもできますが、ショッピングモールの中ですと、そういうことはできませんからね(笑)あと、大きな違いはやっぱり集客力ですね。路面店は自分の力で集客しなくてはいけませんが、商業施設だと、施設自体が集客してくれますから。この違いは大きいと思いますよ。あとは、天候に関係なくお客様に来ていただけるというのも違います。 路面店だと、雨の日はお客様が減りますが、ショッピングモールだと、天候に関係なくある程度平均してお客様に来ていただけます。




ー商業施設内での店舗運営をしてみて、今後も商業施設への出店をしたいと思いますか?

はい。すでに、メビウスさんにはお願いしていますよ。商業施設内の店舗に関しては、メビウスさんにしかお願いしていません。いい
場所があれば、ぜひ出店したいですね。

ーどのような場所に出店したいと思っていらっしゃいますか?

やはり駅ビルに出したいですね。あと、できれば横浜の地下街に出したいですね。 あの場所はとても人も多くてにぎやかですからね。

ー最後になりますが、今後の目標を教えていただけますか?

先ほども言いましたが、まずは、10店舗になるまでは我慢だと思っているので、そこまでは1年に1店舗くらいのペースで出店して土台をしっかりと固めていきたいですね。その後は、色々とチャレンジして、ぜひ駅ビルなどにもどんどん出店していけたらいいと思っています。


金様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

(有)エフピー・ダイニングの古川清和様は、飲食店コンサルタント、食材の卸販売、小売販売を経て、これまでの経験を活かし、【こめボックルだいにんぐ】を2008年8月からダイエー市川店のフードコートでオープンしました。その後、2009年3月にアトレ亀戸、2009年4月にイオン鎌ヶ谷に店舗をオープンされました。飲食店の経営ははじめてという古川様がわずか8ヶ月の間に3店舗をオープンされた秘訣などをこめボックルだいにんぐ鎌ヶ谷店へお伺いしてお聞きしました。



ー本日はよろしくお願いします。まず、古川さんのことをお伺いしたいんですが、『こめボックルだいにんぐ』をやる前にも飲食店を経営されていたんですか?

よろしくお願いします。元々、外食産業に勤めていまして、その後独立したんです。
独立したばかりの頃は、飲食店の営業企画部門を請け負う会社をしており、そこで企画やメニューの開発をしていたんです。その関係で、色々な生産者の方とお会いすることができました。その方たちとお話をしていると、もっと消費者の方に近い目線で販売したいという声が多かったんですよ。そこで、食品の小売店をはじめたんです。色々な地方産直の生鮮食品や加工食品を販売していると、お客様から実際にどいう風に調理して食べるのがいいのか、とか、調理したものが食べたいという声が上がってきたんですよ。それで、機会があれば飲食店もやってみたいと思っていたんです。

ーなるほど、小売店で受けたお客様のご希望を実現したのが、こちらのお店なんですね。
では、こちらのお料理に使われているのは、産直の食材なんですね。

そうです。和食を主体にしたバイキング形式にしていますが、置いているメニューは、その時期に一番おいしい産地のものを持ってくるようにしています。旬だとしても、おいしい産地というのがあるので、その産地のものを持ってこないといけないんですよ。ですので、産地はどんどん変わっていくので、なかなか産地を限定するということはできない場合がありますね。

ーお店の名前が『こめボックルだいにんぐ』ですが、やはりお米にもこだわりがあるんですか?

そうですね。でも、高級ブランド米を使っているということではないんですよ。
以前勤めていた外食産業の会社の創業者から、「社食はご飯、みそ汁、漬物はおいしいものを出しなさい」と言われていたんです。食事を提供する会社の社食だからこそ、ご飯とみそ汁、漬物にはこだわったものを選べということなんです。その時、“お米にこだわる”とは何だろうと考えたんです。「おいしいごはん」といっても、“おいしい”というのは人の感覚なんですよね。いくら良いお米でも、しっかりした食感が好きな方にもっちりしたタイプのものを出しても、あまりおいしいと感じられないと思うんです。

小売店をしているときに、13種類の玄米を量り売りしてその場で精米するやり方をしていたんですが、その時に色々教えていただいたのが、米業界では有名なお米のプロフェッショナルの船久保さんです。おいしい、まずいというのは、食べる方の好みによる評価ですから、絶対においしいお米というのはないんです。ですから、万人受けするという基準の中で、お客様から色々な意見を聞くようにしているんです。そして、どんな時期に来ても、どんな状態でも同じ味になるようにしているんです。

安いお米で炊いたご飯はおいしくないと感じることもあると思うんですけど、食感がよくないという方が多いんです。粒の大きさがそろっていないと炊いたときにも熱が均等に加わらないですから、食感も悪くおいしくないと感じるのは当然ですよね。ウチでは、おいしく炊き上がるように、粒のそろったお米を使っています。また、下準備(企業秘密)もしっかり行っているので、炊いた時にも、均等に熱が加わり、おいしく炊けて、お米本来の味が出るんですよ。

ご飯のおいしさというと、ブランド名や産地だけに目をうばわれがちですが、本当に重要なポイントは、品質と下準備なんです。ただ、多くの外食産業では、提供する料理の原価を下げるために、真っ先にお米の質を落としてしまうことが多いんです。日本人は、お米が主食なのに、お米が本来持っているおいしさを知らないというのは、とても寂しいことですよね。このお店で、ぜひ、お米のおいしさというのを感じてもらいたいと思っているんです。





ーなるほど。お米や食材への古川さんのこだわりが形になったのが、このお店なんですね。

古川さんは元々飲食店にかかわったお仕事をされていらっしゃったので、開店するにあたっては、必要な準備などは問題なく進められたんでしょうか?

そうですね。その点については、問題なかったと思います。居抜き物件を探していて、「店舗」「物件」などとホームページで探していたら、メビウスさんのサイトを見つけたんです。

ー居抜き物件を探していたというのは、やはり初期投資を抑えたいということからなんでしょうか?

そうですね。どうしても、初期投資をできるだけ抑えられればそれに越したことはないので。
最初に費用を抑えてリスクマネージメントできる点と、その抑えた分をお客様に還元することが可能になるという点があると思います。

ーでは、居抜き物件ということで、商業施設内の店舗を探されていたんですか?

いいえ。基本的には路面店を探していたんですよ。私がやってきた中では、路面店の経験しかなかったので、ショッピングセンターの中に店を構えるということは、頭の片隅にもなかったんですよ(笑)ホームページを見つけて、ここはどういうところなんだろう、と見ていると、空いている物件の一覧があって、あれ、こんなところが空いてるんだ、どうしたら入れるんだろう?と。
どうしても、商業施設内の物件というと、敷居が高いとか、テナント料が高いとかというイメージがあったんです。それに、大手しかできないんじゃないかとか……。でも、気になってメールで問い合わせをしたら、メビウスさんからお返事のお電話をいただいたんです。

ー路面店をイメージしていたのが、商業施設内の店舗を検討に入れたのはどうしてですか?

メビウスさんの物件紹介を見ているうちに、時代が時代ですし、やはりお客様がいるところで商売をするべきだな、と思ったんです。
例えば、まわりに1,000人の人がいたとして、その10%なら100人ですよね。でも、それが10,000人なら、同じ10%でも1,000人なんです。とにかく人が集まるところで商売をすることが、成功の近道。商業施設への出店は、成功への確率を上げる第一歩になるのではないかと思ったんです。




ー最初に商業施設へ出店されたのはどこですか?

最初は、ダイエー市川店のフードコートです。ここは、催事で、契約期間が短かったので、まずはやってみてどういう結果が得られるかを見てみようと思っていました。採算が合わなければ次に進めないですし、そういう覚悟ではじめたんです。
市川の物件は、機材関係は全部そろっていたので、あとは器類だけだったんです。ただ、一部壊れていて使えないものもありましたけどね。ただ、半年ちょっとという短い期間でしたので。私のような新興企業がそういった場に出られるというのはめったにないですから、テストという気持ちでやったんですよ。




ー市川店はテストという気持ちだったようですが、運営している段階で、これはいけるという感覚があったんですか?

そうですね。8月からスタートしたんですけど、売り上げ的にも毎月上がっていったのと、それなりにバランスも保てていました。2月半ばにはクローズになる予定だったので、何かチャンスがあるんだったらと、メビウスさんにお願いして、物件を探してもらったんです。
それでオープンしたのが、駅ビルのアトレ亀戸の物件です。

ー駅ビルは人気もあり、審査も厳しいという話を聞きましたが、ご自身で契約ができた決め手はどんなことだと思われますか?

多分、業態だと思います。中華とか、和食とか、おすし、おそばなど色々ありますよね。亀戸の場所はレストラン街なので、他のお店とバッティングするとダメだと思うんですけど、ウチは食べ放題という企画を立てていたので。ウチには色々な食材が集まるので、それを見てもらいたいということから、食べ放題という業態にしたんですが、それがうまく当てはまったんではないでしょうか?

ー商業施設内でも、駅ビルに入れたことで、他のお店探しがしやすくなったことや審査が通りやすくなったというようなことはありますか?

アトレさんもそうですし、イオンさんもそうですが、 そういったところで店舗を運営できるということが、企業としての信用にもつながっているのではないでしょうか。昨年の7月までは、私ひとりの会社だったんです。外部スタッフはいましたが、雇い入れているわけではありませんでしたから。それが、市川をオープンして3〜4名、今は約20名を雇用するようになりました。何もない会社でしたから、このような所に入れることは、とてもメリットが高いと感じます。




ー飲食店を計画されていたときには、路面店でと考えていらっしゃって、費用の概算も計算されていたと思いますが、こうしてショッピングモールの中に出店して、費用的な違いはありましたか?

路面店でも居抜きで考えていましたが、もしもスケルトンだと、20坪で1,000万〜1,500万円ほどかかると思うんですが、商業施設で、居抜きですと、半分以下で抑えられるので、その点はすごくいいですね。メビウスさんから物件を紹介してもらっていて、掘り出
し物が結構あることにびっくりしたんですよ。
亀戸店は中華屋の居抜きでしたし、ここ(鎌ヶ谷店)も居抜きで、ほとんどそのまま使ってるんですよ。ソフトクリーム機械など、一部入れたものもありますが、内装も機材類もほとんどそのままです。食器関係だけ揃えたようなイメージですよ。亀戸と鎌ヶ谷の2店舗で1店舗分以下の費用で抑えられたんじゃないかと思います。

ー1年に満たない間に、フードコートの物件も含めて3店舗を出せたというのは、そのような費用を抑えられたからということもあるんでしょうか?

そうですね。やはり初期費用を抑えられたというのはあるでしょうね。とにかく皆さんお店をやるのに大金を払うわけじゃないですか。 ですから、もちろん失敗はできませんが、リスクのことは考えなくてはいけないと思うんです。そうすると、最初に払う費用は少ないほうがいいですよね。
実は、商業施設は、路面店と比べて保証金も少ないという感じがしたんです。路面店をしている知り合いの企業さんで、保証金は高くてもいいから、ランニングコストになる家賃を安く抑えたいという考えている方もいらっしゃいます。しかし、私の場合は、そうではなくて、今の時代は、いかにお金を眠らせないかだと思うんです。保証金は、いずれ帰ってくるお金かもしれませんが、使えないお金じゃないですか。商業施設では、保証金も安くて初期投資が抑えられますし、ランニングコストになる家賃の歩率も 自分が思っていた歩率と変わらないか、ちょっと高いかというくらい。広告宣伝費や知名度、認知度という部分も含めてトータルで考えるとまったく問題ないと思います。

ー確かに、路面店ですと、自身で集客するために折り込みチラシなどの広告が必要になりますが、商業施設ですと、その点は施設側がやってくれますよね。

そうなんです。ですから、ショッピングモールに来ているお客様に対しての店内チラシを置く程度でいいんですよね。路面店ですと、家賃の構成比は、売り上げの10〜13%かなと思っています。20%を超えてしまうと死活問題になってしまうんですよね。
だけど、例えば商業施設で家賃の設定が15%だったとしても、広告宣伝費のことを考えれば、そんなに負担にはならないと思うんです。




店舗を開店させるためのノウハウはお持ちですが、ショッピングモールに入るのははじめてということで、メビウス側からアドバイスなどはありましたか?

契約書の内容と歩率等を含めて、結構わからないことが多かったので、こちらの意見や考え方、こういう風にやりたいんだという、ある程度具体的な内容をメビウスさんい投げかけておくと、単なる回答だけではなくて、こうしたら、うまく行くかもしれないなどと返してくれるんです。自分たちが考えていることを、正直にメビウスさんにお話すると、メビウスさんのほうからもいろいろ教えてくれて、意外とこんなこともやってくれるんだ、と思うことがありましたよ。これは非常に助かりました。

それに、条件も交渉次第でなんとかなるということもわかりましたし。メビウスさんは交渉力も高いと思いますよ。路面店の不動産屋では、交渉してくれているようでしていないところも多いんですよ。メビウスさんは、ちゃんと交渉してくれて、フィードバックもきちんとしてくれるんで本当に助かります。

あまり人には言いたくないんですけど(笑)出店するなら路面店より商業施設のほうがいいと思いますよ。たとえば、それでうまくいけば、一気に広げるとうことも可能になりますし。

ーその他に商業施設に出店して気づいたことなどはありますか?

人によっては、商業施設に入ると営業時間とかが縛られてしまうと言うことがありますが、私は、ルーズにならなくていいと思うんですよね。それに、売り上げは一旦施設側にプールされて、決まった日に締め切って振り込まれるので、日銭であって日銭じゃないというのも、私としては管理しやすいです。日銭じゃないと大変だという人もいると思うんですけど、お金があると、なぜか使っちゃうんですよね。従業員のお給料とか業者さんへの支払いなど、決まった日にいくら入ってくるかわかると計画が立てやすいじゃないですか。支払いの日までにあといくらためておかなくちゃいけないってなると大変なんですよね。
私としては、商業施設のこのようなお金の流れもお金を有効に使えて流れを把握しやすいんです。




ー今後はどのような展開をお考えですか?

あまり大きなことは言えないんですけど、やっぱりフードコートはやっていきたいと思っています。あと、惣菜売り場ですね。サラダやおかずなどを量り売りしたり、お弁当を出したりですね。今の時代は財布の紐はますますかたくなるでしょうし、同じお金を使うならお得な方がいいですよね。

ーフードコートや惣菜売り場の物件を探し始めているんですか?

メビウスさんにお願いしています。自分がこうしたいというのを包み隠さず伝えた方が店舗は出やすいと思います。実は、東京でも東側で店舗を探して欲しいといっていても、メビウスさんから西側の物件が紹介されるんですよ(笑)私が、横浜も含めて西側の地域にあまり土地勘がないので、来年くらいまでは、東京の東側や千葉の方面で店舗を増やしてから、西側にチャレンジしようと思っているんですけど。それは、私がやりたいことに合っているからということで、場所の希望は違うけれど、こんなのもありますよ、と見せてくれるんです。

実は、この鎌ヶ谷の物件もそうだったんですよ。スタッフのこともありますし、亀戸との距離も離れていない方がいいと思っていたんです。それで、3店舗紹介してもらった中で、ここは想定していたよりも距離があったので、ちょっと遠いなという印象だったんです。でも、実際に見てみたらとてもいい物件だったんです。

ー単なる条件のみで抽出するのではなくて、古川さんのやりたいことを理解した上で提案をしてくれるということですね。

そう、とりあえず提案をしてくれるんです。でも、全然ダメというのはほとんどないですね。

自分たちの仲介手数料のことだけしか考えていない不動産屋も多いですが、メビウスさんはちゃんとコーディネイトして提案してくれるんです。商業施設さんに紹介するわけですから、メビウスさんも責任を持たなくてはいけないとうこともあると思いますが、ちゃんと窓口になっていただけるというのは、私のような新参者の企業にとっては非常にありがたいですね。
メビウスさんとご縁ができたのはとても良かったと思っています。


古川様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


高橋美賢様は、吉恩慧様とともに南越谷OPA(埼玉県越谷市南越谷1丁目15-1)への出店が決まりました。出店に際する大詰めの打ち合わせを終えたばかりのお二人に、出店への経緯などを詳しくお伺いしました。



ー本日はよろしくお願いします。
ちょうど、ご出店が正式に決定されたとのことで、おめでとうございます。

(高橋様)ありがとうございます。

ーまず、お伺いしたいんですが、高橋さんと吉さんは、元々ご一緒にやってらっしゃったんですか?

(高橋様)いえ。もともと知り合いだったんですけど、 子供服だけじゃ来て頂いた方すべての方に楽しんでもらえないので、みんなが楽しめるお店にするために一緒にやってみないかという話になったんです。

ー高橋さんは子供服を販売されていて、それを一緒にやっていらっしゃったということではなくて、今回の出店で一緒にやろうということになったんですね。

(高橋様)はい。そうです。
(吉様)高橋さんからお店をやるという話を聞いたので、それなら、ぜひ私もお願いしますってついてきたんですよ(笑)日本でこれから韓国のブランドの服を販売していこうと思っていたところだったので、ぜひ一緒にやりましょうということになったんです。

ーそうなんですね。では、まず、高橋さんにお伺いしますが、今回、子供服の販売でご出店が決まったんですが、元々はどのようなことをされていたんですか?

元々は、インターネットショップをやっていたんです。と言っても経歴は短くて、オープンしたのは(今年の)5月下旬なんです。韓国から仕入れた子供服で、鮮やかな色使いでポップでかわいらしくて、お値段もリーズナブルなものなんです。

ーネットショップのオープンからかなり期間が短いですが、元々リアルの店舗も一緒にやるつもりだったんですか?

メビウスさんに問い合わせをしたのは結構早くて、昨年の12月くらいだったんです。でも、最初の段階として、まずは、ネットショップを始めて、順調にいって落ち着いてから、実店舗を持とうと考えてました。ネットショップをオープンするにあたっても、やっていく間に色々とありまして……、たとえば、仕入れる商品をどれがいいのかと色々吟味して検討したり、仕入れがある程度決まってからも、ホームページを作るのに2ヶ月ほどかかったりしたので、ネットショップをオープンできたのが5月になったんです。
 (s.villistory http://villistory.com/

もちろん、最初から実店舗もやりたいという気持ちはあったので、メビウスさんにも問い合わせをしていたんですが、まずは、ネットショップで商品の売れ筋を見たり、商品の販売やお客様への対応の経験を積んでからかな、と思っていたんですよ。




ーそれでは、今回ご出店の運びになりましたが、最初にメビウスに問い合わせた時点では、もう少し先をイメージされていたんですね。

そうですね。正直、一番最初にこちらに問い合わせたときには、普通の不動産屋だと思っていたんですよ。

それで、電話をもらって説明をうけて、はじめてこういう商業施設専門の不動産屋があるんだと知ったんです。いずれは頼みたいという気持ちはあったんですけど、まずは段階を整えないといけないですよね。商品もきちんと揃えないといけないですし、ネットショップもちゃんとやっておかないといけないので、しばらくはメビウスさんから来るメールマガジンを読んでいるだけだったんです。ネットショップをオープンして1ヶ月くらいのときに、ちょっと早いと思いながらも、チャレンジしてみようと思ったんです。もしも断られたら、それはしょうがないと思ったので。そのとき、一度会って話をしましょう言っていただけて、とてもうれしく思いました。

ー実際にメビウスに来社されてのお話はいかがでしたか?

かなり詳しくお話を聞かせてもらえました。何をしなくてはいけないとか、こうしたらいいというようなこともお話できて、やってみようという気持ちになりました。でも、実際にできるものなのか、不安でした。ネットショップもオープンして1ヶ月程度で、はっきり言って現実的に無理だという気持ちもあったんです。でも、やってみて損することはないんだから一応やってみよう、と動き出しました。

その後、メビウスさんから、南越谷のOPAの場所があると紹介していただいたんです。それが運よく話が進んで、OPAさんの本社で会いましょうということになって、実際に販売する予定の商品を持ってお伺いしたんです。そこで、OPAの方々が、今までに日本で扱っている商品とちょっと違うという感じを受けたらしくて、これならやってみてもいいですよ、という話になったんです。




ーメビウスが商業施設内の店舗を紹介すると知らなかったとのことですが、実店舗を持つことを考えていたときに、商業施設に出したいとは思っていなかったんですか?

きっと、私も含めて普通の方は、同じように考えていると思うんですけど、商業施設の中に入るためには、ある程度の経歴があったり、結構売り上げがあったりと、みんなに認めてもらっているちゃんとした会社じゃないといけないというのが自分の中にあったんですよ。なので、絶対にそいういうのは無理だと思っていたんです。
でも、こうして出せるという段階まで話が進んで、私にも出せるんだな……と。それでも、まだ自分の中では、まだ1ヶ月ですし、売り上げもあまりないし、お客様にも知られていない状態なので、「うそでしょう?本当に大丈夫なの?」という気持ちでした。それが現実に出せるようになったんですよね。

ーネットショップのオープンから店舗のご出店までこの短期間で進むなんて、高橋さんの行動力はすごいですよね。

私自身、お店が出せるようになるなんてすごいと感じますけど、 私がすごいんじゃなくて、そこまでつなげてくれるメビウスさんがすごいんですよ。

みなさんがどう思っているかわからないんですけど、まずは『がんばる』っていう気持ちだと思います。普通の賃貸の物件ならば、お金があれば誰でも出せる感じですけど、商業施設はそうじゃないですよね。そこにすごく入りたい、できることなら入ってみたいという気持ちは強くありました。

ー商業施設に入りたいと思ったのはなぜですか?

こういう言い方がただしいのかわらないですが、バックがあるからだと思います。たとえば、日本の子供服でもアパレルでも、商品の名前とかブランドとかが知られていれば、新しいお店でも、みんなが知っているお店という感じになりますよね。まったくの新しい知られていないお店だと、商品が良かったり、値段が安かったりすると噂になって知られていくんでしょうが、時間がかかるんですよね。
ネットショップでも、個人のネットショップをやっている方よりも、Yahoo!ストアに入った方が、お客様としては、Yahoo!で買ったという信頼があると思うんですよ。それと同じじゃないかな、と、私は思うんです。そういうバックがあると、お客様が安心してお買い物ができますよね。

ー実際に商業施設への出店の話が進んでいくなかで、驚いたことやイメージと違ったことなどは何かありましたか?

イメージと違うということはないんですけど、学んだことはたくさんありますね。全然こういう世界を知らないので、どうすればショッピングモールに入れるかや、どういうシステムなのかというようなことです。正直に言うと、出店が決まるまでのことは、そこまで難しくないなという印象なんです。

でも、それは絶対自分の力ではなくて、メビウスさんがちゃんとショッピングモールとつないでくれるシステムになっているからここまで来れたんだなと思っています。やる前には、メビウスさんにも電話で「個人ですけど大丈夫ですか?」 って聞いたんですけど、 法人じゃないと自信がないですよね。個人であっても売り上げを上げていればいいんでしょうが、私は違いましたし。それでも、こうして話が進んで、しっかりやる気持ちがあれば、やっていけるんじゃないかと感じています。
今の段階なので、実際にどのくらい売れるかはまだわからないですが、でも、個人でもここまでがんばってやってこられたことで、自信がつきました。




ーそれでは、吉さんにお伺いします。
吉さんは、今回高橋さんがショッピングモールへご出店されるということで、一緒にやることになったそうですが、元々洋服の販売をされていたんですか?

韓国ではそういう仕事をしていたことがあるんですけど、日本でははじめてなんです。日本でもこれからやっていこうかなというところで、高橋さんの話を聞いて、ついていくしかないと(笑)最初は、自分で着るつもりで、個人で工場で作った服を買ってきていたんです。でも、まわりのみんなから譲って欲しいと言われて……そこがスタートですね。
私もメビウスさんのような会社があると知らなかったんです。高橋さんから聞いて知ったんですけど、いい会社ですよね。多分、このような会社があることを知らない人が多いと思うんです。商売をやっている人でも、こういう会社があれば、チャレンジしたいと思うんじゃないでしょうか?

ー今回のご出店は、お二人で別の名前で出すんですか?

(高橋様)いいえ。お店は『Story』という名前でやって、テーマが二つあるという感じです。私は子供服で、s.villistoryです。

(吉様)私は、BBstoryという名前で、大人用のカジュアルファッションを扱います。韓国でも人気のブランドの『BANGBANG』のアイテムと、私のオリジナルブランドの『オリバーイン』のアイテムを取り扱います。このブランドは日本では初上陸になるんですよ。

ー元々、実店舗は、賃貸の路面店を検討していたようですが、今回、催事契約とのことですが、ショッピングモール内への出店と比べて費用面には違いはありますか?

(高橋様)普通の店舗も探していて、家賃に関しては地域によって結構変わるんですけど、スケルトンの物件ですと、エアコンとか照明は必ず必要になるじゃないですか。それだけでも、2〜300万円くらいかかっちゃいますよね。それに敷金とかも必要ですし。ショッピングモールでは、エアコンとか照明などはある程度ついていますから、それだけでもだいぶ違いますよね。

(吉様)店舗をやりたいと思は思っていたんです。でも、お店を持つにはお金がかかりますから、10年がんばって貯金してからやるしかないと思っていたんですよ。

(高橋様)ショッピングモールですと、最初の負担がとても少なくてすみますね。

ーなるほど、ショッピングモールへの出店は、費用面でもメリットがあったんですね。

(高橋様)それに、例えば、ハンガーを買ったり、備品を用意したりとか、先ほどもメビウスさんと従業員の話をしたんですけど、普通の店舗だと、ひとりの力で、あれもこれもやらなくちゃいけないじゃないですか。専門的な方々なので、お金のことだけじゃなくて、色々な面でアドバイスしてもらえたり、紹介してもらったりできて本当に助かります。ひとりであれもやらなくちゃいけない、これもやらなくちゃいけないとやっているときには、とてもストレスだったんです。朝までネットで探したりもしてたんですよ。メビウスさんとご縁ができて、そういう面でもとても助かりました。




ーそれでは、最後になりますが、今後の展望などを教えていただけますか?

(高橋様)まずは、今度オープンするOPAのお店をきちんとやることですね。まずは3ヶ月なので、期間が短いですが、売れ筋などをきちんと見極めたいです。売れるようになったら、期間の延長ということなので、とにかくがんばります。その後は、今は二人でお店をやるんですけど、やってみてお客様の反応を見ながらメリットがあるようならば、これからも一緒にやると思いますが、それぞれ個人の考え方が違いますから。

(吉様)店舗をどんどん増やしていきたいと思っています。

(高橋様)私は、店舗もある程度もって経験を積んだら、今は仕入れでやっていますが、自分のデザイナーをかかえてオリジナルでやっていきたいんですよ。

ー夢は広がりますね。まずは、第一歩、OPAの店舗ですね。オープンにむけて、まだまだお忙しいでしょうが、がんばって下さい。応援しています。

ありがとうございます。
応援して下さい!


高橋様、吉様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。